甲種消防設備士 受験資格の裏技?

甲種消防設備士の受験資格。
第二種電気工事士免状をゲットしてから受験というのが大道ですね。
しかし、受験資格欄を良く見ると一つだけ際立つ取得容易な国家資格があることはあまり知られていません。

因みに消防設備士乙種甲種がありますが、消防設備士といえば基本は甲種になります。(※今回、甲種特類は除きます)

消防設備士業務の範囲
甲種消防用設備等又は特殊消防用設備等(特類の資格者のみ)の工事、整備、点検
乙種消防用設備等の整備、点検
種類対象設備等
甲種
特類 
特殊消防用設備等
甲種or乙種
第1類
屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴霧消火設備、屋外消火栓設備、パッケージ型消火設備、パッケージ型自動消火設備、共同住宅用スプリンクラー設備
甲種or乙種
第2類
泡消火設備、パッケージ型消火設備、パッケージ型自動消火設備
甲種or乙種
第3類
不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備、粉末消火設備、パッケージ型消火設備、パッケージ型自動消火設備
甲種or乙種
第4類
自動火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備、消防機関へ通報する火災報知設備、共同住宅用自動火災報知設備、住戸用自動火災報知設備、特定小規模施設用自動火災報知設備、複合型居住施設用自動火災報知設備
甲種or乙種
第5類
金属製避難はしご、救助袋、緩降機
乙種
第6類
消火器
乙種
第7類
漏電火災警報器



第二種電気工事士免状はゲットするのに時間がかかる

電気工事士試験は筆記試験技能試験があります。因みに下記は2021年度のスケジュール。

第二種電気工事士試験
2021年度<上期><下期>
・申し込み
 3/22(月)~4/8(木)
 8/16(月)~9/2(木)

・筆記試験
 5/30(日)
 10/24(日)

・筆記試験合格発表
 7/2(金)
 11月下旬

・技能試験
 7/17(土) or 7/18(日)
 12/18(土) or 12/19(日)

・技能試験合格発表
 8/20(金)
 1月下旬

・交付
 9月
 2月

中長期的なスケジュールを組まないと上手く行かないのが目に見えてますね。ましてや仕事をしながらですとなおさら・・・。

しかも筆記で不合格の場合・・・技能で不合格の場合・・・とスケジュール変更も余儀なくなりますね。

しかし近い将来、消防設備士で仕事をしていきたいと思っている人にとっては、結構この期間は長く感じますね。

基本的には「第二種電気工事士 → 消防設備士甲種第4類(甲4)」が大道なのですが、少しイレギュラーな道もあります。



「無線従事者」という国家資格(電波法)

甲種消防設備士受験資格者の一覧を見ると本当にたくさんあります。書面申請の封筒内の試験案内冊子には3ページに渡って記載があります。

受験資格の一つに「無線従事者(アマチュア無線技士を除く)があります。電波法に基づく免許になります。

甲種消防設備士受験資格一覧
【甲種消防設備士_受験資格一覧】

比較的取得しやすく過去問題丸暗記でも全然行ける国家資格免許があります。

アマチュア無線技士を除くなので、大変取得しやすくオススメなのが下記2つになります。

・第二級陸上特殊無線技士

・第三級陸上特殊無線技士

第二級陸上特殊無線技士
【第二級陸上特殊無線技士_無線従事者免許証】

問題集は、この一冊だけでOKでした!(テキスト不要)

あとは、日本無線協会HPにUPされている過去問題!

二級・三級とありますが、難易度的には大差ありません。管理人ソウは二級を受験しました。

因みに管理人ソウは、この電波法の分野も攻めております!

電波法に基づく無線従事者免許は、総合・海上・航空・陸上・アマチュア5分野 計23資格があり目的によって多岐にわたります。

無線従事者5分野23資格
【無線従事者_5分野_23資格】



「電気工事士」or「無線従事者」での受験  違いは試験科目免除の有無

一般的には「第二種電気工事士」免状をゲットしてから、「甲種消防設備士」を受験するのが一般的です。もっと言えば甲種第4類(甲4)が登竜門ですね。

管理人ソウもその流れがオススメなのですが、一つの方法として「無線従事者」経由があります。

「無線従事者」経由だと筆記試験下記3科目を受験しなくてはなりません。

<◎筆記試験科目>
・基本的知識-機械に関する部分 6問

・基本的知識-電気に関わる部分 4問

・構造・機能及び工事・整備の方法-電気に関する部分 6問

逆に言えば、電気工事士経由だと免除になります。

消防設備士 試験科目表
【消防設備士 試験科目表】

管理人ソウはできるだけ免除を多く使って、受験したいと思っています。

甲種消防設備士試験の筆記試験に関しては、筆記試験科目ごとに4割、全体で6割をクリアしなくてはなりません。

甲種消防設備士試験を受けるにあたり、耳にしたことがある情報として、電気工事士であっても、あえて免除を使わないで受験するというやり方もあるそうです。

何故かといえば、上記◎筆記試験3科目に関しては、基本的な知識を聞いてくる事が多いので、点数を取りやすいという側面があります。

なのであえて上記◎筆記試験3科目で点数をフルで稼いで、他は4割を維持すれば構わないとうい考え方ですね\(^o^)/管理人ソウはオススメしません!



まとめ

繰り返しになりますが、「無線従事者」経由の「甲種消防設備士」受験はかなりアウトローだと思います(^_^;)

それでも第二種電気工事士免状取得まで暇を持て余している場合や勉強する気満々など、人生色々だと思いますので、お好きな方はあえてイレギュラーで人とは違う方法で受験すれば良いと思います。

無線従事者免許の方も一般的な知識としてもオススメなのですが、実際に仕事の場面で使うことが無くなって来ています。

簡単に言うと無線機器は無線従事者免許無しでも簡易的に誰でも使えるようになってきています。このあたりは話すと長いので機会があれば記事にしたいと思います。

●一般財団法人 消防試験研究センター
(危険物取扱者,消防設備士)
https://www.shoubo-shiken.or.jp/

●公益財団法人 日本無線協会
(無線従事者)
https://www.nichimu.or.jp/

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