■ビルメン4点セットとは?
ビルメン4点セット。
設備管理4点セットとも呼ばれますね。<各法律>に基づく国家資格になります。
<ビルメン4点セット、設備管理4点セット>
✅第二種電気工事士(電工二種)<電気工事士法>
✅二級ボイラー技士(二級ボイラー)<労働安全衛生法>
✅危険物取扱者乙種第4類(乙4)<消防法>
✅第三種冷凍機械責任者(冷凍三種)<高圧ガス保安法>
管理人ソウは全て取得しました。並べてみると、「手帳タイプ」が2つ、「カードタイプ」が2つ。
■優先して取得するべきは?
まず第二種電気工事士免状取得(電工二種)をおすすめします。
✅おすすめ理由(その1):日程・スケジュール面
例年上期下期の2回しかチャンスがなく、筆記試験→技能試験と時期をずらして2日を要し、スケジュール調整をある程度しなくてはいけません。
上期と下期、それぞれ筆記試験と技能試験のチャンスがあります。
土日試験ですので、都合が付きやすい方が多いと思います。逆に言うとこれしか受験チャンスがありません。
📅2020年度(令和二年度)上期下期
<上期>
・筆記試験 中止(例年5,6月)
・技能試験 7/18(土)又は7/19(日)
<下期>
・筆記試験 10/4(日)
・技能試験 12/13(日)又は12/13(日)
・筆記合格→技能合格→免状発行!
・筆記合格→技能不合格→
次期筆記免除・技能合格※→免状発行!
※ここで不合格だと筆記試験からやり直し・・・
✅おすすめ理由(その2):後に他の根拠法国家試験につながる
電気工事士免状を取得することで、消防設備士甲種の試験<消防法>を受験する資格が得られます。かつ科目免除もあります。
・一般財団法人 電気技術者試験センター
(国家資格 電気主任技術者・電気工事士の試験実施機関)
https://www.shiken.or.jp/
■難易度順序-難しい順(管理人ソウの主観)
1位:第三種冷凍機械責任者(冷凍三種)
2位:第二種電気工事士 (電工二種)
3位:危険物取扱者乙種第4類(乙4)
4位:二級ボイラー技士 (二級ボイラー)
■難易度順序 ざっくり理由(管理人ソウの主観)
✅1位:第三種冷凍機械責任者(冷凍三種)
夏、特に都心部ではクーラー無しでは、もはや暮らしていけません。
毎年多くの方が熱中症で犠牲になっています。
冷蔵庫・冷房・クーラーがどんな仕組みで冷えるのか?
いわゆる「冷凍サイクル」の基本を理解することになります。
管理人ソウも勉強するまでは「冷やす」ということに関して、全然わかっていなかったと思い知らされた国家資格でした。
4つの中では、身近なクーラーのような製品は有るけど、全く仕組みがわかっていなかったので、覚えることが新鮮すぎて、難易度が高いと思います。
また、試験問題に関して、解答の仕方は、マークシートなのですが、「正しい物を一つ選びなさい」や「間違っているものを一つ選びなさい」のような択一ではなく、選択肢を複数マークさせる方式になります。
よって、消去法が難しい事による難易度の高さがあります。一問一問解答を進めるのに時間がかかり、大変クセがあります。
✅取得する2つの方法
方法1️⃣
・講習 ★ 出席3日間(例年2月・6月)
→講習検定試験★ 合格(例年3月・6月)
→国家試験合格(保安管理技術免除、法令のみ受験)(例年11月)
<★高圧ガス保安協会実施>
方法2️⃣
・国家試験合格(保安管理技術、法令 両方受験)(例年11月)
方法1️⃣が比較的容易に取得できます。
高圧ガス保安協会が実施する講習会出席が前提になりますので、先ずそちらを申込みます。
年2回(各3日間)開催され先着順になりますので、すぐに申し込まないと満席になるので注意が必要です。
HPを適時確認する必要があります。これも難関ポイントの一つですね。
講師の方が、講習検定試験に向けて、大変重要な箇所を講義していただけます。
大変重要な箇所です・・・(意味深)。
しっかりとそこらへんを重点的に覚えれば、良い結果につながるはずです。
その2 は、いわゆる通常の一発試験になります。あまりオススメはしません。
なぜなら難易度が高くなるからです。因みに管理人ソウはコチラで取得しました。
💻高圧ガス保安協会
(「講習・検定」、国・都道府県から試験事務の委譲を受け試験の実施)
https://www.khk.or.jp/
✅2位:第二種電気工事士(電工二種)
身近な照明器具やいわゆるコンセントなど、電気というものに関して馴染みがあるので冷凍に比べたらわかりやすいと思います。
ですが、4つのうち唯一技能試験があります。事前に公表される候補問題13のうち1つを、道具持参で制限時間内に欠陥なく課題作品を完成させるという事で2位にしました。
<筆記試験>
電気工事士に興味を持って、勉強する人であれば大丈夫だと思います。
<技能試験>
複線図さえかけるようになれば、後は、接続部分さえしっかり確実に反復練習すれば、施工スピードも自ずとアップしてくると思います。
💻一般財団法人 電気技術者試験センター
(国家資格 電気主任技術者・電気工事士の試験実施機関)
https://www.shiken.or.jp/
✅3位:危険物取扱者乙種第4類(乙4)
身近な引火性液体(ガソリン、軽油、灯油など・・・)車やバイクに乗る人にとっては、比較的馴染み易く、街中で目にするものがメインになります。
一見わかりやすそうにみえるのですが、4つのうち唯一・・・
●問題用紙持ち帰り不可
●過去問題が未公表
になります。
これこそが、消防法試験の難易度が少し高いポイントになります。
ただ、受験者数・需要が圧倒的なので、大型書店などに行くと、どの出版社のテキスト・問題集を選択してよいか迷うくらいたくさん陳列されています。
試験実施日は圧倒的にあります。都道府県をまたいでの受験も可能なため、隣県の試験実施スケジュールも確認すると良いと思います。
💻一般財団法人 消防試験研究センター
(国家資格 危険物取扱者・消防設備士の指定試験機関)
https://www.shoubo-shiken.or.jp/
✅4位:二級ボイラー技士(二級ボイラー)
乙4とどちらが「難しいか・易しいか」で悩みますが、4位にしました。
受験資格は不要ですが、実務経験が有る方は除いて、それに代わる講習会に参加することが、合格後の免許発行条件になります。
<実技講習>
学科2日と実習(現場)1日、計3日間要します。
管理人ソウの場合は、一般財団法人日本ボイラ協会神奈川支部で受講しましたので、学科2日はそちらで座学。
実習1日は、東証1部大手通信機器メーカーの事業所で現場実習が有りました。確かカワサキとミウラの大きいボイラーが数台合ったのを記憶しています。
<筆記試験>
労働安全衛生法の免許試験は、試験問題持ち帰り可能=過去問題を繰り返しやって覚えれば、特に問題はないと思います。
過去問題そのままに近い状態で出題されたり、少しだけアレンジされていたりするので、それほどクセが無いです。
関東にお住まいの方は、千葉県にある「安全衛生技術試験協会 関東安全衛生技術センター」が試験会場になります。
二級ボイラーは受験者が多いので、ほぼ毎月試験が実施されていますが、なんせ、最寄駅が内房線の五井駅から小湊鐵道バスという小旅行に近い感覚になりますので、自身のスケジュール管理が重要です。
管理人ソウは当時、横浜在住でしたので、横浜駅東口YCATから五井駅行きの高速バス(アクアライン経由)で行ったような気がします。(もしくはバイクで行ったかも?)
因みに、年一回程度、各都道府県で出張試験をやっています。スケジュールをそちらに合わせる方が良いかもしれません。
💻公益財団法人 安全衛生技術試験協会
(厚生労働大臣 指定試験機関・指定登録機関)
https://www.exam.or.jp
■まとめ
ざっくりな説明になってしまいました。
ビルメン4点セットの国家資格で、求人サイトやハローワークのインターネット検索システムでを使うとたくさん求人が出てきます。
給与面は、まあ・・・色々ですが、いわゆる背広組・ホワイトカラーよりは求人は有ると思っています。
この4つは、実務経験を積むことと、さらなる上級国家資格試験へと繋がる入口になり得ると思っていますので、技能職・スペシャリストを目指す方にとってはオススメだと思います。(単なる資格マニアの独り言でした・・・)
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