電気工事士試験を合格された方、また免許取得された方おめでとうございます。これから電気工事関係で就職活動される方もいらっしゃるかもしれません。
第二種電気工事士であれば、ご家庭のいわゆるコンセント部分をガバっと取り外して配線工事が出来るようになります。ON/OFFスイッチは消耗品なのでそれも交換出来るようになります。
■電気工事士免状で出来る事のおさらい
電気工事士 | 作業範囲 |
第一種 | ・自家用電気工作物のうち最大電力500 キロワット未満の需要設備の電気工事 ・一般用電気工作物の電気工事(第二種の範囲) 他 |
第二種 | ・低圧(600ボルト以下)で受電する場所の配線や電気使用設備等の 一般用電気工作物の電気工事 他 |
第一種電気工事士は、工場や大規模事業所、第二種電気工事士は、 一般住宅や小規模な店舗・事業所というイメージで良いと思います。
■電気工事士免状だけでは電気工事の仕事は出来ない?
衝撃的かもしれませんが、電気工事士法に基づく「電気工事士免状」だけでは、電気工事業界の会社に就職して仕事に従事することが出来ません。
なぜなら労働分野における労働安全衛生法の有資格者ではないからです。
平たく言うと労働災害(労災)防止における知識や技能を持った有資格者にならなくてはいけないからです。
電気工事士(第一種,第二種)・・・電気工事士法
電気取扱業務(低圧,高圧,特高圧)・・・労働安全衛生法
因みに管理人sohは「第二種電気工事士免状」と「電気取扱業務特別教育修了証」両方の有資格者です。
■電気取扱業務特別教育修了証・・・どうやって取得する?
安心してください。これから電気工事業界に就職するのであれば、まず事業者が取得の為に通う教習所の時間と費用を出してくれます(^^)
なので取得の為に何か勉強をしなくてはならないとか、取得の為にどこに行けばいいかとか一切考える必要ありません!
管理人sohは、ただの資格マニア?なので個人で取得しました。こういった個人取得の人は極めて稀です。
■取得出来る教習所
労働安全衛生法に基づく、各都道府県労働局長登録教習機関があります。
就職された方は、事業者の命により、教習機関で受講することになります。
資格マニアで個人で取得を目指す方は、ただ単にホームページから受講の予約をすれば良いでしょう(^_^;)
●IHI技術教習所
https://www.iti-a.co.jp/
●キャタピラー教習所
https://cot.jpncat.com/
●コベルコ教習所
https://www.kobelco-kyoshu.com/
●コマツ教習所
https://www.komatsu-kyoshujo.co.jp/
●住友建機 (資格取得のメニューから入る)
https://www.sumitomokenki.co.jp/
●PEO建機教習所 (旧 日立建機教習センタ)
https://kyosyu.pctc.co.jp/
他
管理人sohは、IHI,キャタピラー,コマツ,日立建機の教習所に通ったことがあります。
建設機械運搬機械関係メーカー系列が多い理由は、建機やクレーンが、労働安全衛生法の免許,技能講習,特別教育,安全衛生教育などが仕事をする上でマストだからです。
■まとめ
電気工事士法の「電気工事士」と労働安全衛生法の「電気取扱業務」は、同じ電気の業務に関わるの資格でも視点が違います。
●電気工事士・・・ビル、工場、商店、一般住宅などを電気設備を安全に工事する
●電気取扱業務・・・充電電路を取り扱う業務による労働災害防止(感電災害)における知識と技能を有する
電気に関わる事故において思い出されるのが2015年西伊豆で起きた電気柵事故です。
感電による死亡事故例として忘れてはならないと思います。知見を持った有資格者であれば、このような施工はしないはずですね。
●男児が電気柵に接触、断線か…電線が川につかり次々感電の可能性(2015/7/20) https://www.sankei.com/article/20150720-PTMLR63BSNI3PJQOBJHKAD6WSE/ @Sankei_newsより
この感電事故は、後日下記のような事態になりました。
●電気柵設置の男性が首つり自殺か 7月には「苦しい。ごめんなさい」(2015/8/7) https://www.sankei.com/article/20150807-DBOUVWLRAVII7GWV7UAGSFRTLA/ @Sankei_newsより
電気工事士、電気取扱業務。どちらも国家資格になります。
管理人sohは、それがあれば電気に関わる作業が出来るというよりは、どちらかというと絶対にやってはいけない事の知識・技能を習得するという方が大事だと理解をしています。
「今日も一日ご安全に」
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