危険物取扱者。
英語圏だとDangerous Man ではなくHazardous Materials Engineerというらしいです。空港でI am Dangerous Man.と言ったら大変な事になりそうですね。
■乙4とは?
乙4は、ガソリン,経由,灯油などの「引火性液体」の「取り扱い」と「立ち会い」が出来る消防法に基づく国家資格になります。
ちなみに丙種というのがありますが、「引火性液体(危険物は限定)」の「取り扱い」のみに限定されます。
いわゆる街中のガソリンスタンド(サービスステーション,給油所)には、フルサービス,セルフサービスとわず、必ず危険物取扱者乙種第4類(乙4)有資格者がいます。いないとやばいです。セルフでもモニター越しにウォッチされているはずです。モニター越しに有資格者である従業員の方が、無資格者であるお客さんの「立ち会い」をしています。
なので、ガソリンスタンドで働く場合には、この資格が有る/無いでは、出来ることの範囲が違ってきます。求人でも「危険物取扱者乙種第4類(乙4)保持者」と記載されているのをよく拝見しますね。危険物取扱者各種類のうち、ぶっちぎりで多いのが乙4ですね。
■使用テキスト・問題集
書店でもたくさんのテキスト・問題集が売っていますが、ざっくり中身を確認し、ご自身が、読みやすそうなものを購入するのが良いと思います。
■日程調整がやりやすい
各都道府県で実施されています。
なかでも、東京都は「一財)消防試験研究センター中央試験センター」という専用施設が有るので試験日の多さが他県と比べて大変優位です。
神奈川や埼玉では、大学のキャンパスが試験会場でした。
また、どこの都道府県で受験してもOKで、隣接する県で受験しても構いません。
管理人ソウの危険物取扱者免状も、乙4の交付知事欄「神奈川」を皮切りに、後々は乙種各類は「東京」「埼玉」の記載もあります。
受験申し込みは、HP上の「電子申請」でも紙媒体の「書面申請」でも受け付けています。紙媒体の受験案内は、受験する各都道府県の「一財)消防試験研究センター各支部」と「消防署」でも配布されています。
■独特の難しさ
■過去問題が公表されない
管理人ソウは、色々国家資格試験を受験してきましたが、消防法に基づく「危険物取扱者」「消防設備士」に関しては、過去問題が公表されません(一部HPで示されている)。
これが、最大の難しさかもしれません。
自分が使ったテキストに過去問と記載ありますが、乙4がポピュラーな資格なので、おそらく受験者の聞き取り等でまとめ上げていると思われます。
国家資格試験に関わらず、過去のパターンを分析したり、ひたすら解けるようになるまで、繰り返すのがセオリーだと思いますが、それが出来ません・・・。できれば、更新されたテキスト・問題集をお勧めします。
■3科目中の「基本的な物理」が慣れない・・・
●「危険物に関する法令(法令)」15問
●「基礎的な物理学及び基礎的な化学(物化)」10問
●「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(性消)」10問
上記3科目あり、各科目60%の正解で合格になります。なかでも「物化」がいまいちピンとこない。
管理人ソウ自体がいわゆる文系人間なので、化学式が全然頭に入ってきませんでした・・・。
■乙4取得後のステップ
危険物取扱者は甲種、乙種第1~6類、丙種とあります。
■他乙種を受験
最もポピュラーな乙4を取得後に、他乙種を受験する場合、「法令」「物化」が免除になり、「性消」のみ受験となります。なので、たった「性消」の10問です。容易と捉えるか難関と捉えるかは、賛否分かれるところですね。
これが例えば、「20問の6割正答で合格」だと、そっちの方が簡単な問題が混じっていて、そこを落とさないかぎり合格出来るんじゃないかと思っています・・・。たったの10問で不安な設問が有ると、ギリ不合格なんじゃないかと思っちゃったりしますね・・・。
■甲種を受験(すべての危険物の取り扱いと立ち会いが出来る)
最もポピュラーな甲種受験資格は、乙種を4種類取得後になります。
管理人ソウも甲種を取得しようとしましたが、一つ一つ乙種全類をコンプリートしました。
■まとめ
危険物取扱者は、受験者が多く需要が多い故、大型書店に行くと、たくさんの書籍があります。平積みもされています。
各出版社、テキスト・問題集もどれを選んでよいか、正直迷ってしまいますね。
長らく実績のある書籍を紹介させてもらいました。オススメ本になります。
過去問題が原則非公開のため、少しでも確率を上げるためには、ある程度複数のテキスト・問題集で予想出題をこなす必要があると思います。
●一般財団法人 消防試験研究センター
https://www.shoubo-shiken.or.jp/