電気工事士試験で難しいのは「技能試験」ですね。「限られた時間」、「慣れない場所」で与えられた配線図,材料に基づき作品を完成させなくてはならないのは、非常に焦ってしまいます。
いかに効率良く「与えられた配線図」から「複線図」を描き、持参した工具で手際良く作業に入って行くことを重視して臨んでいたのを思い出します。
■使用テキスト・問題集
電気工事士試験受験にあたっては、みなさんも何かしらの「筆記試験」「技能試験」対策のテキスト,問題集を購入すると思います。
自分は下記のテキストを購入しました。このB5サイズの大きさ,カラー写真の多さが理解しやすく、閲覧しながら、ページ開いたまんまで作業する際も良かったですね。
複線図に関しては、ひたすら事前に公表されているNo.1~13候補問題からひたすら描き、理解しながら覚えていきました。まあ、それしかないですよね。
■技能試験 作業効率対策
自分が一番懸念していたのは、40分という限られた試験時間に、手際良く作業するためにはどうすれば良いかということでした。
「作業効率」対策ですね。自分の中では意識していた事を紹介していきたいと思います。
1)持参工具の選定,使用頻度と工夫
「電工ストリッパ(ケーブルストリッパ)」。電気工事士試験対応のモノを買う。
管理人ソウは「フジ矢 電工VAストリッパ(電気工事士試験対応) 」を購入しました。
無くても「ニッパー」と「電工ナイフ」で対応はできますが、制限時間内に作品を完成させる自信がありません・・・おそらく無理です。
そして、「電工ストリッパ」に黒マジックで○cmを記載し、「スケール」「定規」も省略する工夫もしました。
電工ストリッパの利点は何といっても1.6mm,2mmの2心3心の被覆をいっぺんに剥がす事ができるということです。
時間短縮の決定打になりますので購入をお勧めします。
●電工ストリッパで兼ねることが出来る工具
(一応技能試験では持ち込む)
1️⃣ニッパー
2️⃣電工ナイフ
3️⃣スケール
4️⃣定規
2)器具にひたすら結線する練習を繰り返す
極性がある器具、極性がない器具にひたすら結線をする練習をしました。
「習うより慣れろ」っていう言葉がありますが、もうひたすらケーブルを切って切って、被覆を剥がして剥がして、結線をしまくってしまくりました。
ということで、大量のケーブルが余ってしまいました・・・。でも練習不足により不安になるよりかは余ったほうがマシですね。
3)持参工具や器具,ケーブル等の材料は、ホームセンターで個別に買う
電気工事士対策のセット物を買っても良いと思いますが、ホームセンターで入手出来るものは買いに行きました。
素人の自分が理解を深めるため、買うものを個別にメモって行きました。
ケーブルに関しては、前述の通り相当買い込みました(笑)。練習しまくったので、2回位買い足しに行ったのを思い出しますね。
●電気工事士 基本工具セット(上記写真)
上から・・・
1️⃣電工ストリッパ
2️⃣圧着ペンチ
3️⃣ニッパー
4️⃣スケール
5️⃣電工ナイフ
6️⃣プラスドライバ 2番
7️⃣マイナスドライバ 刃幅5.5mm
8️⃣プライヤ
(ウォーターポンププライヤの代わりとして)
4)限られた作業スペース対応
家で練習の際は、慣れた机で作業スペースは広く、かつ時間はあまり意識せずやっていました。
試験会場は「青山学院大学相模原キャンパス」の教室でした。
いわゆる普通の教室ですから、普段学生は机に筆記用具やテキスト,ノートを置いてる位のスペースですね。
たったそれだけのスペースで作業しなくてはなりません。
ですので、施工作業をしながら、「ニッパー」や「電工ストリッパ」で切断したケーブル,被覆などのゴミを片付けながら作業することを意識しました。
とっ散らかった作業台で時間制限というカウントダウンされていくと、どんどん焦る状態になり、追い込まれていくのが想像出来ますね・・・。
管理人ソウは、本番試験では支給される材料が入っている箱に使わなくなったゴミを入れていった記憶があります。
■まとめ
第二種電気工事士試験受験生は、工業高校在学生や電気工事関連の仕事をしている人も多いですが、これから設備管理やビルメンテナンス業などに就職を目指し、ほぼゼロ知識から勉強する人も多いと思います。
第二種電気工事士有資格者になると、これをきっかけにして、他の技術系資格受験資格や免除科目ありなど、この資格に係る業務をするための入口のような国家資格になりますので、個人的には大変おすすめですね。
※管理人ソウが受験したのは2015年のため、最新の情報をご確認ください。
●一般財団法人 電気技術者試験センター
https://www.shiken.or.jp