クレーン資格・免許 と 車の免許 対応をまとめてみたいと思います。
管理人sohも資格マニアになる前は、なかなか一覧で見れる情報が無く手探りだったので、これから興味がある方には手助けになるかと思っています。
■「クレーン」と「車」資格
ざっくり「クレーン」と「車」資格違い。対応する法律が違います。
クレーン/車 | 根拠法 | 内容 |
クレーン (安全衛生教育・特別教育・技能講習・免許) | 労働安全衛生法 | 現場でクレーン作業をする |
車(免許) | 道路交通法 | 道路上で車を運転する |
例として、街中でよく見かける通称ユニック(小型移動式クレーン)は、小型移動式クレーン技能講習修了証と中型免許の組み合わせになります。
※ちなみに現場作業でクレーンのフックにワイヤーロープを引っ掛ける作業があります。玉掛け技能講習修了証[つり上げ荷重1t以上](労働安全衛生法)という資格が必要です。一般的にクレーンオペレーターは必須の資格ですね。
■クレーン(定置)か移動式クレーンか
クレーン(固定)と移動出来るクレーンに分けることが出来ます。
●クレーン・・・現場に備え付けのクレーンで作業をする
(例)港にあるガントリークレーン等
●移動式クレーン・・・道路上を移動出来て現場に着いて作業をする
(例)ラフテレーンクレーン(ラフター)、ユニック等
■クレーンの種類と資格(+移動式クレーンは対応する車の免許)
クレーン吊り上げ荷重により、対応するクレーン資格が違ってきます。
ざっくり言うと大きいクレーンは、より危険作業になるので、資格取得の時間・費用・難易度が高いです。
移動出来るクレーンは、道路上を走って現場に行くことになりますので、オペレーターとしては対応する車の免許も必要ですね。
■クレーン資格をどこで取得するか?
クレーン免許取得に関しては過去記事を御覧ください。結構わかりやすく作ったつもりです(^^)
■移動式クレーンに対応する車の免許をどこで取得するか?
2つの方法がありますね。
1)指定自動車学校(教習所)
・・・試験場での技能試験免除、大型・大特免許は実施している教習所が少ない。
2)運転免許試験場試験(いわゆる一発試験)
・・・各都道府県ごと
一発試験に関する過去記事になります。特に大特免許に関してはオススメです。
大型免許取得体験の過去記事になります。
違い | つり上げ荷重 | 車の免許 | |
ラフテレーンクレーン | 道路走行と 現場クレーン作業の運転席が一緒 | ~100tレベル ※メーカーHPより参考 | 大特免許 |
オルテレーンクレーン | 道路走行と 現場クレーン作業の運転席が別 | ~700tレベル ※メーカーHPより参考 | 大型免許 |
上記写真は、街中で良く見かける移動式クレーン(ラフテレーンクレーン、ラフター)になります。
因みにもっと大きい移動式クレーンはオルテレーンクレーンと言います。あまり街なかで見かけることは無いですね。(写真撮ってありましたが探し出す事が出来ませんでした・・・。)
■まとめ
クレーンと一括に言っても、つり上げ荷重によってたくさん種類があります。
基本的には上位互換なので一番上の免許を取得すれば、全てを操作することが出来ます。
定置のクレーンは、作業場でクレーンを操作すれば良いので、労働安全衛生法のクレーン免許を取得すれば良いです。
移動式クレーンは、移動式クレーン免許と現場に向かうために道路を走る為、それに対応した道路交通法の免許(大型免許、大特免許)が必要になりますね。
かつ、クレーンのフックに吊り荷のワイヤーロープを掛けるには、玉掛け技能講習修了証[つり上げ荷重1t以上]が必要ですね。
こういった合わせ技の資格というのは初学者の方には大変わかりにくいのでまとめてみました。
クレーン関連に関しては取得する為の費用が大きいので、教育訓練給付金の利用がオススメです。
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