普通免許 から 準中型?中型?大型一種 or 大型二種?

運転免許のステップアップ。フル免許ホルダーとして思うべきところがあるので、記載していきたいと思います。

運転免許証_フル免許
【フル免許,フル運転免許】

いわゆる普通の車を運転している人が、もっと大きい車を運転したいという願望や状況になった時、効率が良いステップアップは、どうすればいいのかを時間面・費用面から色々と考察していきたいと思います。

今回は、「自動二輪車」,「けん引自動車」,「大型特殊自動車」は除きます。



 運転免許制度の位置付けを整理する

・普通一種 < 普通二種
  ↓
・準中型(一種のみ)
  ↓
・中型一種 < 中型二種
  ↓
・大型一種 < 大型二種



2007年、中型免許の新設

中型一種にしても中型二種にしても、職業ドライバーとしてこのクラスの免許を取得するのであれば、大型一種、大型二種取得すれば良いと思います。

中型一種(トラック)ならまだしも中型二種(バス)となると、はたして需要があるのかどうか疑問です。

現に、管理人ソウが大型二種教習中、教習予約は比較的スムーズに行った印象がありますが、それでも思い通りの曜日、時間帯が取れなかったりしました。

がしかし、中型二種(バス)の車両に関しては、いつも敷地の端っこに駐車してありました。動いているところをほとんど見た事がありませんでした。



2017年、準中型免許の新設

準中型が新設された経緯のニュースなどを漠然と聞き流してはいました。貨物における配送業向けに若い人にも最初から参入してもらおうというのが狙いだと聞いたことがありますが、本当にこれは要るのかどうか疑問に思います。

現在の若者は、いわゆる普通の車の免許にしても興味や趣味、レジャーとしての車でなく、都市部であれば就職の為に、地方部であれば移動手段として取得するという側面があると思います。

街中を見渡すと、普通車の教習車・検定車を見かけます。昔は「MT車」「AT車」と後方車に分かるように表示して有りましたが、現在はその表示をほとんど見ることが有りません。車の挙動を見ても明らかにAT車の運転というのが分かります。

普通AT車が当たり前の時代に、準中型MT車を選択するハードルの高さは運転経歴が浅い人にとっては大変厳しいと思います。

そうであれば普通MT車取得後、さらなる上位免許へ行ったほうがコストパフォーマンス的に良いと考えています。準中型って結構割高なイメージがあります。

仕事として普通免許から上を目指すのであれば、大手の貨物・旅客事業者は、普通免許しか持ってない人向けに会社負担で上位免許取得費用を条件付きで出してもらえるところも探せばあります。



運転免許制度の変遷を整理する

【運転免許制度の変遷】
【運転免許制度の変遷】



先に結論!

普通一種から、間を全て吹っ飛ばして大型二種を取るのが一番良いと思います。(受験資格要)

いすゞ新型エルガ
【いすゞ 新型エルガ】

<理由>
1)トラックとバス、どちらが運転しやすいか
2)取得費用面での公的制度活用
 (雇用保険法に基づく教育訓練給付金制度)

よく、ステップアップして徐々に大きい車に慣れるというのも一つの方法ですが、これはトラックとバスどちらが運転しやすいかということに繋がります。

あとはコスト面でも高額な方がよりお得な公的制度もあります。



トラックとバスはどちらが運転しやすいか?

管理人ソウは、中型一種8t限定→大型一種→大型二種とステップを踏んできました。

大型一種の教習車,検定車は、三菱ふそうのスーパーグレート(旧タイプ)。

三菱ふそう_スーパーグレート
【三菱ふそう スーパーグレート 教習車,検定車じゃないけど・・・】

<スーパーグレート>
・全長 11.99m
・ホイールベース 7.22m

大型二種の教習車,検定車は、いすゞのエルガ(旧タイプ)。

大型二種教習車いすゞエルガ
【いすゞ エルガ 教習車,検定車】

<エルガ>
・全長 10.425m
・ホイールベース 4.8m

バスの方が、全長が短くホイールベースも短いのが分かります。これは、圧倒的に運転しやすいのです。小回りも効いてハンドルも切れ曲がりやすいです。

大型二種教習の合間に指導員の方も、運転のしやすさから言ってもバスの方が全然有利だという話をしていました。



費用を比較

仮に現在の普通一種を取得済として各上位免許が、ざっくりどのくらいの費用になるか?

準中型  20万円くらい

中型一種 20-25万円くらい

中型二種 40-45万円くらい

大型一種 40-45万円くらい

大型二種 55-60万円くらい

※昔の普通免許で、現在中型8t限定,準中型5t限定になっている方は上記より安くなります。

指定自動車学校によってまちまちですが、スムーズに教習や検定が進むかどうかによっても変わってきますね。



教育訓練給付金制度が使える

試験場試験(一発試験)出ない限り、指定自動車学校経由での免許取得になるので、相当大きな金額になります。

雇用保険法に基づいて、教育訓練給付金制度を有効に活用することが出来ます。給付2割,最大10万円は大きい金額ですね。

50万円 ✕ 20% = 10万円
費用が大きいほど、よりMAX10万円の給付を受けることが出来ます。

その自動車学校が厚生労働大臣の指定を受けた講座を有することが前提ですが、たいてい使えるコースが揃えてあります。各自動車学校のHPにも案内が記載してあります。



通学時期

学生の春休み,夏休みシーズンは、学生の多くが普通一種をする繁忙期になるので、そのタイミングでの入学は避けたほうが良さそうです。大型一種,大型二種を扱っている教習所は普通車の教習もやっているところがほとんどです。

また指定自動車学校の閑散期には、例えば入学金など割引になるところが結構あります。



まとめ

仮に中型免許を取得後、仕事などでトラックに乗る機会があり、そして何年か先にあの時、大型免許を取得しておけば良かった・・・もしくは、二種免許取得しておけば良かった・・・という後悔をしないためにも、いきなり大型二種(受験資格要)というのはいかがでしょうか?

大型二種の免許さえ取れば、バスにもトラックにも乗ることが出来るので、先々考えれば時間短縮になります。

教習所土日通学で対応も可能です。ただし、運転試験場での学科試験,適性試験があります。行政機関ですから通常は、平日のみ対応ですが、そこは何とかスケジュール調整しなくてはなりませんね。