運行管理者(旅客)試験には独特の難しさがあります。シンプルに「これだ!」と選択肢から答えを導き出すことが出来ません。
■使用テキスト,問題集
書店でよく平積みされているのを選択しました。選択肢としては一般的だと思います。
過去7回分+予想問題を記載してあるので、傾向は掴めると思います。
過去問記載されているのであれば、どのテキスト・問題集でも良いとは思いますが古本屋ではなく、常に毎年出される最新テキスト,問題集で勉強したほうが良いです。
この業界も規制緩和や勃発した事故で、試験内容が時流に沿った問題が出題される傾向にあります。
■独特の難しさ(選択肢
マークシート方式の回答用紙になります。一般的な試験だと、一つの設問に対し、選択肢1-4のうち・・・
✅「合っているものを一つ選択しなさい」
✅「間違っているものを一つ選択しなさい」
というのが普通だと思います。
この試験の最大の特徴(と思っている)は・・・
✅「適切なものには解答用紙の[適]の欄に、適切でないものには解答用紙の[不適]の欄にマークしなさい」
✅「正しいものを2つ選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい」
という、あまり他国家試験には無い、イレギュラーな事を求められます。
いわゆる消去法で、さっさと解答が出来ないという事になります。
ということは、記載してある全て選択肢文の正誤判断をきっちりしなくてはなりません。
これが、最難関ポイントだと思っています。
■独特の難しさ(数字がいっぱい)
1年間保存、5日以内、16時間、15時間、13時間、重傷者5人、負傷者10人・・・
覚えるキーワードである数字が目白押しになります。何に対しての数字で、紛らわしい数字との混同しないようにしました。
数字を色付けして、視覚的にわかりやすいようにしました。
■難易度が上がった
2012年4月29日(平成24年)、関越自動車道高速バス居眠り運転事故が発生しました。衝撃的な事故現場映像を覚えています。
規制緩和で新規参入が多くなった業界でもあり、中小の事業者も増えました。全て中小事業者が悪いというわけでは無いですが、仕事を受注するため、労働環境や待遇が厳しくなっていった事も一因ではあると思います。
いわゆる「高速ツアーバス」が廃止され、それにともない、運行管理者試験も難化していきました。
その過渡期である、2015年3月(平成26年度2回目)、管理人ソウは受験し合格しました。
当時は直近の試験が難化しすぎて、合格率が10%台に落ち込んだり、救済措置として合格ラインの引き下げや、臨時試験実施など、混乱している最中の試験でした。
その後、2016年1月15日(平成28年)、軽井沢スキーバス転落事故の大変ショッキングな映像を記憶している方は多いかと思います。
事故が起こると、試験内容もそれに沿った内容が増えたり、難易度も上がります。(他法律に基づく国家試験でも結構似たような事例あり)
直近では、概ね30%台の合格率で推移しています。
■まとめ(コロナ禍→withコロナ→afterコロナの時代)
しばらくは需要厳しい業界になりそうな予感がします。これまで規制緩和とインバウンドで仕事量はあっただけに。
近所の中小貸切バス会社の敷地には、ほぼずっと動いていないバスが置いてあります・・・。
駅前タクシー乗り場も夜から深夜帯にかけては、以前のような需要は見れません。
新規参入してきた事業者がどれほど存続出来るかどうか、短期的には厳しいと思っています。
ただ、中長期的に見れば、新型コロナウイルス後の社会情勢や働き方改革も踏まえ、良い方向に向かうんじゃないかという希望的観測はあります。
(根拠は色々思う節が合ってあやふやですが・・・)
●公益財団法人 運行管理者試験センター
https://www.unkan.or.jp/